神明社の鎮座する横浜市保土ヶ谷区神戸町は、横浜駅から南西へ2Kmほどの距離に位置します。とても市街地のすぐそばとは思えない豊かな自然環境に恵まれています。神社背後の山は通称「神戸山」と呼ばれ、標高50~70mの丘陵地が、保土ヶ谷区・旭区・緑区へと続いています。

神明社は、境内地1万㎡・神社林1万㎡、合わせて2万㎡の杜です。その内、神社林は明治時代に風致保安林に指定されました。以来、風倒木を除きほとんど樹木の伐採が行われず、自然林としての姿がよく保存されています。さらに近隣の寺有林や市有林などと続いているため、小さな谷戸には種々の生物がたくさん生息しています。

神社林の高木類は、
 照葉樹:クスノキ・シイノキ・タブノキ・ツゲ・
     カシ・オガタマノキ・ナギ等。
 針葉樹:サワラ・ヒバ・スギ・ヒノキ等。
 落葉樹:ソメイヨシノ・ヤマザクラ・ケヤキ・エノキ・
     ムクノキ・イチョウ・ミズキ等。
     みずきの群落は県内では珍しいそうです)
中低木は、サンゴジュ・サカキ・ヤブツバキ・アオキ等。
草本類は、各種シダ類の他、二輪草やウラシマソウの群落があります。
動物類は、リス・コウモリ・ヘビなど。 (数年前までタヌキもいました)
鳥類は、メジロ・ウグイス・セキレイ・オナガ・モズ・ムクドリ・コジュケイ・
アカゲラ・キジバト・ドバト・サギ・スズメ・カラスなどなど。
昆虫類は、セミ・トンボ・チョウ・ガ゙・クモ類・甲虫類・秋の虫などなど。
また、湧き水のあるところにはサワガニがいます